まず、「筋肉年齢」は、全身の筋肉の中でも、とくに、姿勢を支えている【せき柱起立筋】が衰えているケースが多い。
【せき柱起立筋】は、体のバランスをとるときに必ず動かす「体幹深部筋」という筋肉の一部で、背中のあたりから首筋辺りまである、縦に走る筋肉です。
脂肪燃焼率の良いこの筋肉が衰えると、猫背になって老けた印象を与える上、太りやすい身体になってしまうというわけです。
【せき柱起立筋のトレーニング法】
「そんきょ体操」
1.すもうの「そんきょ」の姿勢をとります。(バランスをとりづらい方はイスなどを用意し、手でつかまって体を支えてください)
2.片ひざを床につけ、胸と腰を伸ばす(※注意…ひざをつけるとき、ゴチンでなくソフトにすること)
3.片ひざを引き上げてそんきょの姿勢に戻す
(この動きを交互に繰り返す)
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次に、関節の中で、もっとも可動域の大きい球関節で、胴体から手に、胴体から足につながる重要な関節が、「肩関節」と「股関節」です。
この二つの関節をトレーニングすることで、若々しいシルエットを取り戻すことができます。
【関節トレーニング法】
「肩」
1.片腕を上げ、頭の後ろでひじを曲げて、もう一方の手でゆっくりと引っ張ります。肩から脇、上腕三頭筋がストレッチできます。
2.背中の後ろで右手と左手をつかみ、それぞれ逆方向に引っ張ります。手が届かない場合は、無理をせずにタオルなどを引っ張ります。肩から腕を伸ばすことができます。
「股関節」
1.両脚を開いて座り、膝を曲げて両足の裏を合わせます。両膝を床に押しつけるようにして動かします。
2.しゃがんだ状態から片脚をひざが外に向くように曲げ、反対の脚は外に向くように伸ばします。股関節や内転筋などを伸ばせます。
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最後は、「神経年齢」です。
歳をとると筋肉の動きを脳に伝える神経「筋紡錘(きんぼうすい)」が衰え、
筋肉の動きをコントロールできなくなってしまいます。
また、加齢だけでなく運動不足でも衰えます。
この全身の筋肉に備わっている神経線維の束の感度が鈍ると、自分で越えたと思ったのに肥えてなくて足がひっかかったり、手元が狂うことが多くなってきたりします。
これが、いわゆる「老人性不器用」と呼ばれる症状。
そして、体のゆがみや、疲れやすい体の原因となってしまうのです。
この神経の若さを取り戻すには、
【筋紡錘トレーニング法】
手の甲を反らすといった非日常的な動作、日頃から手先の動きを意識する事は感度を鈍らせないトレーニングになります。
1.手の甲に落とさないようにモノを乗せる
2.コインやおはじきを飛ばしてみる
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